「かりゆしウェア」って何ですか?

かりゆしウェアとは

「かりゆしウェア」の定義というものがあります。沖縄県民なら多くの方が知っていると思います。

「かりゆしウェア」の定義
(1)沖縄で縫製された県産品であること。
(2)沖縄の観光をPRできる、沖縄らしさを表現していること。

「かりゆし」は「嘉例吉」と書き、沖縄の方言で、「めでたいこと」や「縁起の良いこと」という意味があります。(沖縄タイムス社 沖縄百科事典参照)

タグ(下げ札)について

「かりゆしウェア」に付いているタグは、(社)沖縄県工業連合会の使用許諾に基づき、沖縄県衣類縫製品工業組合が県内の「かりゆしウェア」製造に必要な設備と技術を有する者に対し、「かりゆしウェア」を証明するものとして発行しています。

※稽古のかりゆしウェアにはタグは付いていません。

「かりゆし」のタグの有無について、県や関係団体の指導を受け、沖縄で企画製造されていることが明白な伝統工芸のかりゆし、また製造者と購入者がお互いを認知している事が明確である個人注文かりゆしなどは、タグを下げることを義務づけていません。
引用:沖縄県衣類縫製品工業組合

かりゆしウェアの歴史

1970年
社団法人沖縄観光連盟(会長:宮里定三)が、アロハシャツに負けない、沖縄らしいウェアを作ることを目的に、「おきなわシャツ」を一般公募し、発売。
1972年
本土復帰により売上拡大が期待されたが、販売不振。しかし、1975年の若夏国体にてホテル組合が在庫を購入、売上が伸び始める。
1990年
沖縄県内の観光団体等で構成される「めんそーれ沖縄県民運動推進協議会」の運動目標の一つの沖縄らしいウェアの推奨として、着用が奨励される。ウェアの名称を「かりゆしウェア」として制定。
1995年
沖縄県が美ら島沖縄観光立県を宣言。トロピカルリゾート演出の意識調査を実施。絵柄、素材、デザイン、価格、着用期間などについての調査結果を参考に「トロピカルウェア」として販売。
1999年
沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合が2000年の「九州・沖縄サミット」に向け「トロピカルウェア」普及運動を展開。大手企業、金融機関、一般企業が「トロピカルフライデー」を実施し、徐々に普及し始める。
2000年
6月、サミットに向け再度ウェアの名称を検討し「かりゆしウェア」に統一。社団法人沖縄県工業連合会が「かりゆし」の商標登録を行う。7月、サミットにおいて各国首脳が着用したことで、以後急速に普及。
2007年
クールビズがスタートする6月1日の閣議において、全閣僚がかりゆしウェアを着用。毎年6月1日から9月30日まで、地球温暖化防止及び省エネルギーに資するため、夏季の軽装が励行されており、かりゆしウェアは、この軽装の一例として奨励されている。
2011年
3月に発生した東日本大震災の影響で、例年以上に節電の必要性が増したことから、政府では本年のクールビズ期間を5月1日から10月31日までとし、本格実施の6月からは「スーパークールビズ」として、更なる啓発活動を展開。かりゆしウェアも、例年通り夏季の軽装の一つとして奨励され、注目が集まった。

引用:内閣府政策統括官(沖縄政策担当)内閣府沖縄振興局

普及の経緯

かりゆしウェアは、昭和45年に当時の社団法人沖縄県観光連盟会長の故・宮里定三氏の発案により、沖縄の暑い夏を快適に過ごすとともに、観光沖縄をPRするために、「沖縄シャツ」の名称で発売されたのが始まりです。当時の沖縄シャツは、開襟シャツで、ハイビスカスの花やデイゴといった沖縄をイメージしたトロピカルなデザインや、沖縄の伝統工芸品である琉球紅型(びんがた)や琉球絣(かすり)の柄をあしらったデザインが主流でした。

その後、平成12年に名称が現在の「かりゆしウェア」に統一され、同年の「九州・沖縄サミット」開催を契機に県内でも急速に普及し始めることになります。普及とともに、デザインはもちろんですが、それまでの開襟シャツからボタンダウンやスタンドカラーといったシャツや、長袖、喪服用のシャツも作られるようになるなど、スタイルも多様化してきました。近年では、月桃(げっとう)の茎を使った繊維や、風化サンゴを混ぜた繊維、中身を食用として使用した後の高瀬貝を使ったボタンの使用など、沖縄の天然素材を使い環境にも配慮したかりゆしウェアも生まれています。

「沖縄シャツ」から30年余り経過し、様々な取り組みや出来事を通していく中で、かりゆしウェアはデザインや形、素材の多様化など時代とともに変化しております。

引用:沖繩県 商工労働部 商工振興課

島の上等むん ~かりゆしウェア~

沖縄発!Webマンガ | 沖縄にこだわったローカルマンガの沖縄コミックチャンプルーでは、かりゆしウェアの普及の経緯や定義などについてマンガで知ることができます。詳しくは「沖縄まんが物語」の「島の上等むん~かりゆしウェア~」をご覧ください。

※「沖縄まんが物語」: 沖縄県で実施している「みんなでグッジョブ運動」と連動し、若年者雇用対策事業の一環として実施。職業や仕事に加え、県内の産業についても「まんが」を活用しわかりやすく情報発信すると同時に、制作を通した雇用者のスキルアップを図っている。
(担当課:沖縄県産業政策課 雇用創出戦略スタッフ室)

アロハシャツとの違い

そんなものどうでもい~さ~。て~げ~だよ(笑)。と私も思っていました(汗)。しかし厳密にはあるのですね。「かりゆしウェア」と「アロハシャツ」は起源(生まれた背景)が違います。

「かりゆしウェア」はそもそも1970年に沖縄県観光連盟が「おきなわシャツ」として発売されました。沖縄をPRするために作られたシャツとして発売されたのですね。その後、名称を「かりゆしウェア」に統一し、2000年の沖縄サミットから広く着られるようになりました。

「アロハシャツ」の「アロハ:Aloha」はハワイ語で「好意・愛情・慈悲・優しい気持ち・思いやり・挨拶」という意味です。ハワイに渡った日本の移民が着物を仕立て直してシャツにしたものが起源とされ、1935年に最初の「アロハシャツ」名の広告が日系人経営のムサシヤから出されましたそうです。

稽古では厳密にかりゆしウェアだ!と作っているわけではなく、和柄の着物生地を使ったり、芭蕉布・琉球絣・久米島紬・紅型など「綺麗だな~」と感じた生地で作っています。